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病気の満足度

 どんな病気でどのくらい満足するかという話ではない。こんな話があっても驚きはしないが、まあ冗談の類だ。慢性疾患はやるせない。深刻な病気は不安と怒りと憂うつをもたらす。悠揚迫らず別れの途につくにためには、結構な経緯が必要になる。以前、文芸春秋の特集で、「著名人が望む死に方」というのがあった。いくつかに類型化されたが、その中に頓死、急死、行き倒れなどが目を引いたが、それと共に癌で死にたいという発言がいくつかあった。哀れみを受けたくない、惨めをさらけ出したくないなど、現世への執着心が垣間見える。癌学者が癌死を望んでいたように思う。確実に死に向かうが、対処の方法がほぼ確立している、ゴールが大体設定できる、多くは冷静にその日に向かえるなどが理由になっているのだろう。病気の満足度とは、病気なってもどのくらい人としての尊厳を保てるか、納得できるかなど、極めて個人的で主観的なもののようだ。日頃の生き方や姿勢などが問われるのかも知れない。

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